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DHA・EPAはなぜ脳に良いのか?その理由と摂取量の目安

現代の食生活で不足しがちなDHAとEPAは、私たちの健康に欠かせない必須脂肪酸です。特に、脳の働きをサポートし、心血管疾患の予防や抗炎症作用に役立つこれらの栄養素は、食事やサプリメントから積極的に摂取する必要があります。

この記事では、DHAとEPAの効果や多く含まれる食品、適切な摂取方法について詳しく解説し、健康維持に役立つヒントを紹介します。

DHA・EPAとは?

DHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)は、体にとって重要なオメガ3脂肪酸の一種です。オメガ3脂肪酸は、体内で合成できない「必須脂肪酸」に分類され、食品からの摂取が必要不可欠です。

DHAは主に脳や神経組織、目の網膜などに多く存在し、これらの機能維持に重要な役割を果たします。一方で、EPAは主に血管や心臓に作用し、血液を健康に保つ働きを持っています。

DHAとEPAの違い

DHAとEPAは化学構造や体内での働きにおいてわずかな違いがあります。

DHAは炭素鎖が22個あり、脳のシナプスや神経細胞を保護と修復する役割を果たします。また、脳の成長や発達、認知機能の維持に寄与するとされています。

対してEPAは20個の炭素鎖を持ち、主に抗炎症作用や血管の健康をサポートします。EPAは血小板の凝集を抑制し、動脈硬化のリスクを低減する働きがあります。

DHA・EPAの効果とは?

DHAとEPAは、私たちの健康にさまざまな良い影響を与えることが科学的に証明されています。ここでは、特に重要な3つの効果を紹介します。

心血管疾患予防

EPAは特に心血管系の健康に重要な役割を果たします。

EPAは血液中のトリグリセリド(中性脂肪)を減少させる効果があり、血小板の凝集を抑えることで血液をサラサラに保ちます。これにより、血栓ができにくくなり、心筋梗塞や脳卒中などの心血管疾患のリスクが低下します。

また、EPAは血管の内壁を健康に保つことで動脈硬化の予防にも寄与します。

脳の健康や認知機能向上

DHAは脳内の構造の維持と機能向上に不可欠です。脳の約60%は脂肪で構成されており、その中でもDHAは脳のシナプス、つまり神経細胞同士の情報伝達を助ける役割を果たします。

特に成長期の子どもや、高齢者にとってはDHAの適切な摂取が認知機能の改善や、アルツハイマー病の予防に繋がると考えられています。

最近の研究では、DHAがうつ病の改善やADHD(注意欠陥多動性障害)の症状緩和にも関与している可能性が示唆されています。

抗炎症効果

DHAとEPAは共に強力な抗炎症作用を持っており、体内で起こる慢性的な炎症反応を抑える効果があります。

例えば、EPAは体内でプロスタグランジンという物質に変わり、これは炎症を抑える作用を持ちます。このため、DHAとEPAの摂取は関節リウマチやアレルギー、または慢性的な炎症が関与するさまざまな疾患のリスクを軽減する可能性があります。

これらの効果は、アスリートの回復促進にも利用されています。

DHA・EPAを多く含む食品はこれ!

DHAとEPAを自然な形で摂取する最適な方法は、食事から取り入れることです。海産物、青魚には多く含まれていますが、他の食品でもある程度摂取可能です。

魚介類

  • サバ:日本の食文化に根付いている魚で、DHAとEPAの宝庫です。焼きサバやサバの味噌煮など、手軽に調理できる上に高栄養です。
  • イワシ:小魚の中でも特にイワシはDHAとEPAの含有量が多く、カルシウムやビタミンDも豊富です。缶詰のイワシは長期保存が可能で、便利に活用できます。
  • サーモン:DHAとEPAが豊富な魚の一つです。脂が乗っており、刺身や焼き魚、グリルなど、さまざまな料理で楽しむことができます。また、アスタキサンチンという抗酸化物質も含んでおり、美容や健康面でも評価されています。
  • マグロ(トロ):トロの部分にはDHAが豊富に含まれており、刺身や寿司で食べるのが一般的です。ただし、カロリーも高めなので摂取量には注意が必要です。

その他の食品

  • 亜麻仁油・チアシード:魚以外にも植物性食品からオメガ3脂肪酸を摂取することができます。亜麻仁油やチアシードにはオメガ3の一種であるαリノレン酸が含まれており、体内で一部がDHAとEPAに変換されます。しかし、変換効率が低いため、できるだけ魚からの直接摂取がおすすめです。

DHA・EPAの摂取量の目安と注意点

適切な摂取量

日本の厚生労働省では、成人のDHAとEPAの推奨摂取量を1日1,000mg程度としています。この量は、魚1〜2切れ(約100〜150g)程度で摂取できます。例えば、サバやイワシを100g食べるだけで1,000mg以上のDHAとEPAを摂取できるため、日常の食事に魚を積極的に取り入れることがポイントです。

過剰摂取に注意

健康に良いとされるDHAとEPAですが、過剰摂取は逆効果となることもあります。1日4,000mgを超える摂取は、血液が固まりにくくなるため、出血リスクが高まる可能性があります。

サプリメントを併用している場合には注意が必要です。特に血液をサラサラにする薬を服用している人は、医師と相談の上、摂取量を調整することが重要です。

DHA・EPAを効果的に摂取するためのヒント

調理法に工夫を取り入れる

DHAとEPAは熱に弱いため、調理の際に注意が必要です。特に高温での揚げ物や長時間の煮込みは、これらの脂肪酸を破壊してしまうことがあります。効率的に摂取するためには、以下の調理法がおすすめです。

  • 蒸す・煮る:DHAやEPAを損なわずに調理する方法として、蒸すや煮るといった低温調理法が有効です。特に鍋料理や蒸し料理では、栄養素をしっかり保持したまま摂取できます。
  • 刺身や生食:DHAとEPAが最も損なわれないのは、生の状態です。新鮮な魚を刺身や寿司などで食べると、これらの脂肪酸を効率よく摂取することができます。

サプリメントの賢い使い方

忙しい生活の中で十分な魚を摂取できない場合、DHAとEPAサプリメントを活用することも一つの手段です。ただし、サプリメントはあくまで補助的なものと考え、まずは食事からの摂取を優先することが大切です。

また、サプリを選ぶ際は、品質や純度に注意し、信頼性の高い製品を選びましょう。

DHA・EPAの最新研究と今後

DHAとEPAに関する研究は今も進化し続けています。最近の研究では、DHAが脳の老化を防ぎ、認知症の進行を遅らせる可能性が示唆されています。特に、DHAの抗酸化作用や神経保護効果が注目されています。
また、EPAに関する研究では、メタボリックシンドロームや脂肪肝疾患など、生活習慣病の予防にも効果が期待されています。これらの脂肪酸が持つ抗炎症作用や代謝促進効果が、今後さらに明らかにされることで、新たな治療法の発展が期待されています。

今後も、DHAとEPAが健康維持に果たす役割や、どのように私たちの体に貢献するかについての理解は深まっていくでしょう。これらの栄養素を日常生活に取り入れることで、健康的なライフスタイルをサポートすることができます。

まとめ

DHAとEPAは、私たちの体に多くの健康効果をもたらす重要な栄養素です。日常生活に青魚やサプリメントを上手に取り入れることで、脳の機能維持や心血管疾患の予防、炎症の軽減が期待できます。また、過剰摂取には注意し、バランスよく取り入れることが大切です。

最新の研究が進展する中、今後もDHAとEPAのさらなる可能性が明らかになっていくでしょう。健康的な生活を送るために、これらの栄養素を積極的に活用しましょう。

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